富山県を中心に住宅や店舗のリノベーションを行う建築職人のチーム「GO」の初の企画展となる「GO PRODUCTS COLLECTION 2021 」を開催します。
GOでは建物の解体時に発生する古材や廃材を再利用したプロダクトを作っています。それぞれの材の特性や質感を活かしたプロダクトが展示販売されます。今回はスツールやベンチ、棚など20種類ほどの家具や生活小物を発表する予定です。
現場から生まれたGOのプロダクトを是非ご覧ください。
GOのメンバー。(左から)柴野友弥(板金)、江嵜倫史(代表|設計、大工、棟梁)、越後正幸(防水、塗装)、麻嵩(大工、CAD)
Place / 場所
HOUSEHOLD 2F gallery
Date and time / 日時
2021/5/6(土)-2021/5/16(日) 14:00 – 18:00
※木金は定休日のためおやすみ
Notice / ご注意事項
・なるべく現金でお願いいたします。
・お取り置きは原則できませんので、ご了承ください。
HOUSEHOLDには江嵜さんたちが作り上げてくれた数々の大工仕事が詰まっている。江嵜さんたち抜きではHOUSEHOLDは誕生しえなかった、とても重要な人たちであるにもかかわらず、これまで江嵜さんたち、そしてGOのことについて紹介することがあまりなかった。これを機会に彼らの考え方やアクションについて、僭越ではありますが、みなさんにお伝えできればと思っています。
#1 江嵜さんについて、笹倉からの紹介
世の中には、口数は少ないけれど胸に熱いものを持っている人がいる。その人の行動や言葉の端々にその熱意や哲学を感じ、不意に胸を打たれてしまうことがある。HOUSEHOLDを施工した「GO」の代表・江嵜さんはまさにそんな感じの人だ。
江嵜さんは今年35歳、わたしたちと同年代だが、わたしたちが宿を立ち上げるずっと前に江嵜建築という会社を立ち上げ、大工や棟梁として活躍している。江嵜さんはこれまで勝手にもっていた大工さんのイメージとはちょっと違う、スマートなカッコよさが漂う。江嵜さんは大工という枠も越えて、住宅や店舗のリノベーションを中心に、設計から施工までを一貫して手がける建築職人で編成された少数精鋭のチーム「GO」の代表もしている。
江嵜さんとの出会いは、笹倉が現HOUSEHOLDである4F建てのビル(呉服店「高井商店」)を購入・引渡し直後、まだビル内がゴミだらけだった時である。笹倉が「古材を使って生活小物を制作している大工さんがいる」ということを聞きつけ、江嵜さんに会いに行ったのがきっかけだ。当時笹倉はリノベーションについての知識はほとんどなく、設計士さんこそ決まっていたものの、どんな人に施工をお願いすればいいか皆目見当がついていなかった。わたしたちは前のオーナーが置いていった古い机や棚、知人から譲り受けた昔の木材や未製材の木材を多く抱えており、これをうまく使えないかと考えていた。もしかして江嵜さんならこの古物や古材を利用したリノベーションの相談に乗ってくれるかもと思ったのだ。実際話してみると、大工という職人の仕事に対する誇りから、ハウスメーカーのつくる新築や民家の解体の仕事を通して感じていた建築業界や現代の社会に対する疑問、環境問題への懸念、または昔の職人技が輝く家や家具を世代を越えて未来に受け継ぎたいという確固たる意志など、出ること出ること江嵜さんの熱い想いが溢れてきた。正直ここでは書けないぐらいだ。「この人にお願いしたい」江嵜さんの想いに触れるうちに、わたしたちは他の業者と比較するでもなく、その場で江嵜さんにHOUSEHOLDのリノベーションを依頼したいとお願いしたのだった。(つづく)
#2 HOUSEHOLDでのGOの仕事はここを見て
#3 GOが古材で家具をつくる理由
#4 GOが目指す世界
exhibition owner
GO
GOは建築職人で編成された少数精鋭のチームで、住宅や店舗などのリノベーションを中心に、「 設計」から「施工」までを一貫して行なっています。GOの業務は[RENOVATION]、[REUSE]、[PRODUCTS]の3本の軸から成り立っています。
<業務内容>
1.建築の計画・設計
2.建築の施工・監理
3.インテリアならびに家具類のデザイン
4.前各号に付帯する一切の業務
HP : https://www.go-archit.com/
Instagram : https://instagram.com/go_archit